多くの香水は、香料とアルコールと蒸留水でつくられています。内容はいたってシンプル。

ただ、一口に「香水」といっても様々な呼び方があるので、どれを使えばいいのかちょっと迷ってしまうこともありますね。

香りの種類を知っておけば、使い方にも迷いません。

「香りの上級者！」といわれるための第一歩です。

香水の種類は４つ

一般的に「香水」というと、香りをまとうために使うフレグランス製品全般をいうことが多いんですが、実はこの中でも特に香りの濃度が高いものを「香水」という場合もあります。

フレグランスの種類は、香りの濃度によって分けられます。

日本フレグランス協会の資料に準拠

http://japanfragrance.org/

（注）賦香率とは、フレグランスの中に含まれる香料の割合です。高いものほど香りの持続時間は長く、低いものほど持続時間は短くなります。

それでは、この4種類の使い方をご紹介いたします。

「香水」

香料がたくさん入っていると「強すぎる！」と敬遠される方もいらっしゃいますが、香料の量は強い、弱いというよりも「持続時間」に関係します。

長い時間楽しめるので、香りのトップノートからラストノートまで、調香師が精魂込めてクリエイトした香りの様々な表情が楽しめます。

付ける量は少量で十分。ドレスアップした後よりも、ドレスや着物を着る前に、下着や肌に少量スプレイしましょう。

二の腕の内側。ひざの裏側など。外気に触れにくいところにスプレイすることをおすすめします。

体温で香りが温まると、香りがなじんで、本当のその香水の良さが感じられます。

歴史のある本格フレグランスの「香水」は天然香料をふんだんにつかった大変品格のあるものです。

ドレスアップするとき、フォーマルな催しなどに出かける際に向いています。

肌に直接つけたくない方は、ハンカチやコットンに含ませて使うのもいいですね。香水だったら香りも

「オードパルファン」

最近のフレグランスは「香水」ではなく「オードパルファン」を最高濃度のフレグランスとして発売することが多いようです。

使い方としては香水と同じように考えてください。オードトワレよりも濃度が高いので、持続時間も5時間ほど。

香りの種類やつけ方にもよりますが、付け足しをしなくても日中いっぱいは持ちそうです。

香水よりも幅広いＴＰＯで使えます。比較的あらたまった服装の際に使うことをおすすめします。スーツ、ワンピース、ドレス、和服など。

オードトワレよりも量は少なめで、これも外気に触れないところにつけておくのが正解です。スプレイするなら１～2回程度。

一般的に肩から上の部分には、つけないほうがいいです。お食事の際や満員電車で、ほかの方の鼻を香りが直撃してしまいます。強すぎる！と思われないためには衣服で隠れる場所がベストです。

ただ、パーティーの時など、女性で、髪が長くて首筋が隠れるようなヘアスタイルなら、首筋にワンスプレイして髪をおろしておくのもおしゃれな使い方です。

髪の毛に直接つけるのはおすすめしません。アルコール分で髪が痛むかもしれないし、香りが外気に触れて一気に漂いますので、ヘアは避けましょう。

「オードトワレ」※初めて使う香りはまずオードトワレがおすすめです

気軽に使えるオードトワレは、私たちの日常生活で一番使い勝手のいいフレグランスです。

最初に買うフレグランスなら、まず、オードトワレがおすすめです。

なぜかというと、使える場面が多いから。

好みの香りを見つけたらオードトワレから試してみましょう。

基本のつけかたはスプレイを２～3回。スプレイは、ふわっと香りがつくように20～30センチぐらい離してプッシュします。

服を着る前に肌に直接、またはアンダーウェアに。

男性も女性もウエスト回りなどにスプレイしておくと香りが長持ちして、一気に強く香ったりしないのでおすすめです。

これでもちょっとした動作をしたときに、ほのかにいい香りがするんですよ。

あとは二の腕の内側、太ももの内側などにスプレイしても。

外気に触れないところにつけておけば、香りによっては日中いっぱいぐらいまでは香りがもちます。

「オーデコロン」

付けた瞬間の爽やかさと、１～2時間程度香りを楽しめる気軽なタイプ。

運動後、シャワーを浴びたあとなど、柑橘系のコロンをつけると気分がすっきり爽やか。

ボディや首筋などにスプレイ、または手に取ってつけてもＯＫです。

オーデコロンは、このような楽しみ方になるので、爽快感のあるフレッシュなタイプの香りが中心です。

最近では長持ちするタイプもあって、愛用されている方も多いですが、一日香りを楽しみたいなら携帯用のアトマイザー（スプレイ容器）にいれて持ち歩いてもいいですね！